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戸田 沙也加 個展

『東京にカンナの花を添える』

▼オープニングレセプション

2024年7月6日(土)17:00〜18:00

■会          期

2024年7月6日(土)~ 2024年8月3日(土)

水曜日〜土曜日 13:00〜18:00 (日・月・火・祝休廊)

※臨時オープン:7/23(火)13:00〜16:00
     臨時クローズ:7/24(水)13:00〜16:00
(7/24は16:00-18:00のみオープン)

■会  場   

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY

〒106-0031 東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布 5F

▼トークイベント

 

「写真と花と平和と行為」

タカザワケンジ(写真評論家) × カニエ・ナハ(詩人) × 戸田沙也加(アーティスト)

戸田沙也加個展『東京にカンナの花を添える』を記念し、写真評論家のタカザワケンジ氏、詩人のカニエ・ナハ氏をお招きし、鼎談形式のトークイベントを開催いたします。

写真と絵画の関係性に着目しながら、多数の写真展のディレクションや写真展レビューの執筆活動を行う写真評論家のタカザワケンジ氏と、あらゆる表現を追いかけながら無数の点をつなぎ合わせることで抽象性と具象性を自在に行き来する詩人のカニエ・ナハ氏。この二人を招き、平和の象徴であるカンナの花をゲリラ的に街中に配置するパフォーマンスをフィルム写真で記録したペインターの戸田沙也加の3人が、縦横無尽に語り合います。

日 時:

場 所:

登壇者:

参 加:

2024年8月1日(木)18:00〜19:30

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY

タカザワケンジ(写真評論家) × カニエ・ナハ(詩人) × 戸田沙也加(アーティスト)

​入場無料/予約不要(先着20名程度着席)

■ゲスト登壇者プロフィール

 

タカザワ ケンジ

1968年前橋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。写真評論、写真家インタビューを雑誌に寄稿。写真集の編集、写真についての展示など、写真のアウトプットに対する実践も行っている。解説を寄稿した写真集に渡辺兼人『既視の街』(AG+ Gallery、東京綜合写真専門学校出版局)、福島あつし『ぼくは独り暮らしの老人の家に弁当を運ぶ』(青幻舎)ほか。著書に『挑発する写真史』(金村修との共著、平凡社)。ヴァル・ウィリアムズ著『Study of PHOTO 名作が生まれるとき』(ビー・エヌ・エヌ新社)日本版監修。京都芸術大学、東京綜合写真専門学校、東京ビジュアルアーツ・アカデミーほかで非常勤講師を務めるほか、札幌、台湾でワークショップを行う。IG Photo Galleryディレクター。​

 

カニエ・ナハ

詩人。2010年「ユリイカの新人」としてデビュー。2015年、第4回エルスール財団新人賞〈現代詩部門〉。2016年、詩集『用意された食卓』(私家版、のちに青土社)で第21回中原中也賞。その他の詩集に『馬引く男』(2016年)、『IC』(2017年)、『なりたての寡婦』(2018年)、『CT』(2020年)、『九月十月十一月』(2020年)、『メノト』(2021年)など。2017年、NHK BSプレミアムのドラマ『朗読屋』に出演、東京都現代美術館の企画展「MOTサテライト」に出品。2018年は米アイオワ大学、フィンランド「ラハティ・ポエトリー・マラソン2018」で詩の朗読やパフォーマンスを行う。2019年、日韓詩人交流会(韓国、大邱)に招聘・参加。2019年~東京藝術大学大学院映像研究科主催RAM Associationフェローメンバー。2020年「さいたま国際芸術祭2020」(さいたま市)、「MIND TRAIL 奥大和」(奈良県)に出品、「謳う建築」(WHAT)企画協力・出品。2021年「書物の在る処」(中原中也記念館)監修・出品。2020年4月~読売新聞「詩を遊ぶ」連載中。装丁、パフォーマンス、エッセイ・書評等、〈詩〉を軸に様々な活動を行っている。

Tokyo Canna Project #1 ※参考作品

2023 | type c print | 420 × 297 mm

©︎ Sayaka Toda, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYは、2024年7月6日(土)より戸田沙也加個展『東京にカンナの花を添える』を開催いたします。


美しさと表裏一体の醜美の世界観を絵筆に込め、稀代のペインターとして注目を集めてきた戸田沙也加は、写真表現のみの個展や、写真・絵画・立体・植物などを組み合わせたインスタレーションなど、メディウム問わず通底する表現力が注目を集めているアーティストです。2024年には「TOKAS-Emerging 2024」に選出され、時空間を超越させるインスタレーションが高い評価を得ています。

本展『東京にカンナの花を添える』は、戸田が初めて写真の個展を行った際に被写体として選んでいたカンナの花が、実は「平和の象徴」としての深い歴史があったことを知ったことをきっかけとしています。1945年8月6日、世界で初めての原子爆弾により一瞬にして焦土と化した広島の地は「今後75年間は草木が生えない」と言われていましたが、爆心地に程近い場所にまもなく一輪のカンナの花が咲き誇り、人々に生きる希望を与えたと言われています。レジデンスをきっかけにこの事実を知った戸田はその後、カンナの花をそっと街中にゲリラ的に配置しては写真作品として記録する、本シリーズを展開しはじめました。

一見すると社会的な文脈とは無関係にみえる「花」の主題ですが、植物としての命をまっとうするその姿は、置かれる場所や時代によって、それぞれの物語を生み出すことを静かに語るかのようです。画家でありながら、多様なメディウムを駆使してその世界観を表出させる戸田沙也加による新たな表現を、是非お見逃しなくご高覧頂けましたら幸いです。

"Tokyo Canna Project #2" ※参考作品

"Tokyo Canna Project #2" ※参考作品

2023 | type c print | 420 × 297 mm | ©︎ Sayaka Toda, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

"Tokyo Canna Project #3" ※参考作品

"Tokyo Canna Project #3" ※参考作品

2023 | type c print | 420 × 297 mm | ©︎ Sayaka Toda, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

"Tokyo Canna Project #4" ※参考作品

"Tokyo Canna Project #4" ※参考作品

2023 | type c print | 420 × 297 mm | ©︎ Sayaka Toda, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

"Tokyo Canna Project #5" ※参考作品

"Tokyo Canna Project #5" ※参考作品

2023 | type c print | 420 × 297 mm | ©︎ Sayaka Toda, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

"Tokyo Canna Project #6" ※参考作品

"Tokyo Canna Project #6" ※参考作品

2023 | type c print | 420 × 297 mm | ©︎ Sayaka Toda, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

"Tokyo Canna Project #7" ※参考作品

"Tokyo Canna Project #7" ※参考作品

2023 | type c print | 420 × 297 mm | ©︎ Sayaka Toda, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

アーティストステートメント

平和の花を街に添える。

1945年の夏、原爆投下により広島が焦土と化し「今後75年間は草木が生えない」と言われた約1カ月後、

爆心地からそう遠くない地にカンナの花が咲いた。

一人のカメラマンが撮った焦土に咲くカンナの写真は、

人々を勇気づけ、平和を願う人々の希望、そして象徴となった。

東京の街並みをカンナの花と共に歩き、

絶えず移り変わる景色に力強く咲き誇るカンナを忍ばせ記録する。 

終わりのない悲しみや、叫び、絶望に耳を傾け、愛する友人を想いながら、

私なりの平和を願うささやかなデモを行う。

戸田 沙也加

アーティストプロフィール

戸田沙也加(とだ・さやか)

1988年、埼玉県生まれ。2012年、女子美術大学大学院美術専攻洋画研究領域修了。

主な個展にTOKAS Emerging 2024『消えゆくものたちの言葉なき声​』(2024年、トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京)、『茶花礼賛​』(2024年、アートスペース福寿園、京都)、『Monster​』(2024年、Gallery 10 [TOH]、東京)、『生い茂る雑草の地に眠る​』​(2023年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『The glitter of the shadow and color of the light』(2023年、GALLERY MERROW、東京)、『海を越えて、あるいは夜の向こうに』(2021年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『美しさのあるところ—Where the beauty is—』(2011年、木之庄企畫、東京)。主なグループ展に『ソノ アイダ#COVID-19』(2020年〜、オンライン展示)、『Seeing the Unseen』(2016年、ギャラリー桜林、茨城)、『ワンダフルマイアート 高橋コレクションの作家たち』(2013年、河口湖美術館、山梨)、『TO THE FUTURE』(2012年、ミヅマ・アクション、東京)、『第31回損保ジャパン美術財団選抜奨励展』(2012年、損保ジャパン東郷青児美術館、東京)など。受賞歴に2010年「アートアワードトーキョー丸の内2010」木幡和枝賞、2010年「シェル美術賞展」入選など。

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