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内倉真一郎 個展『浮遊の肖像』

■会 場

■会 期

​■開 廊

■主 催

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY
〒106-0031 東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布 5F

2022年7月9日(土)~ 2022年8月6日(土)

水〜金 13:00〜20:00|土 12:00〜19:00 (日・月・火・祝休廊)

カナカワニシアートオフィス合同会社

▼トークイベント

日 時:

場 所:

登壇者:

2022年7月9日(土)18:00〜19:00
KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY

内倉真一郎(写真家)× 姫野希美(赤々舎・代表)

河西香奈(モデレーター/ KANA KAWANISHI GALLERY ディレクター)

入場無料/予約不要

※満席の場合は、立見や入場制限となる場合がありますので、ご了承ください

■ トークアーカイブ ■

■ゲスト登壇者プロフィール

姫野希美(ひめの・きみ)
赤々舎代表取締役・ディレクター。1966年大分県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。青幻舎を経て、2006年に赤々舎を設立。写真集、美術書を中心に刊行。第33回木村伊兵衛写真賞の志賀理江子『CANARY』、岡田敦『I am』、第34回同賞の浅田政志『浅田家』、第35回同賞の高木こずえ『MID』『GROUND』、第38回同賞の百々新『対岸』、第40回同賞の石川竜一など、話題の写真集を精力的に出版している。

from the series, The Floating Portrait
2022 | archival pigment print | ©︎ Shinichiro Uchikura, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYは、2022年7月9日(土)より、内倉真一郎個展『浮遊の肖像』を開催いたします。

写真館の2代目でもある内倉真一郎は、活動初期からポートレート写真を作品として発表してきました。被写体である一般の人々の「気配」さえも捉える内倉のポートレート写真群は、既存の肖像写真とは一線を画す特有の存在感を放ち、キヤノン写真新世紀佳作受賞(清水穣選)や、写真集『私の肖像』(2020年)が赤々舎から刊行されるなど、評価を高めてまいりました。
 

本展『浮遊の肖像』では、さらに進化を重ねた未発表の肖像写真群を発表いたします。

 

3メートルほどの高さから撮影されたこれらの写真では、被写体はみな一様に目を閉じており、それぞれが生来まとってきた固有な気配が、より純粋に掬い取られているようでもあります。「生死の境界線までもが消えかけた次元」で「彼らの存在が目の前まで浮遊してくるように」感じながら制作したと自身のステートメントで内倉は語っていますが、静謐な世界に浮き上がってくる一人ひとりの気配は、確かに肉体から放たれた神秘的な佇まいにも感じられます。

写真だけが捉えられる特有の気配を内に湛えながら、一枚一枚に独特の質感が伴い、鑑賞者を不思議な世界へと惹き入れる内倉のポートレート写真の新境地を、是非お見逃しなくご高覧いただけますと幸いです。

from the series, The Floating Portrait

2022 | archival pigment print | ©︎ Shinichiro Uchikura, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

アーティストステートメント

「浮遊の肖像」

 

人間の存在とはなんだろう。

 

3メートルほどの脚立から「人」を俯瞰的に見ると、別世界が見えてくる。

一人ひとりが個性を放ち役割を全うしながら、この世に生きていることを実感する。
私は彼らにひとつだけ注文する。

暗闇の中でただ静かに瞳を閉じてもらう。 

混沌とした世界で、彼らの存在が目の前まで浮遊してくるように感じる。

息を呑んで、私は空間を浮遊するその人たちを記録する。

永遠に美しく残る標本のように針を刺す。

浮遊してくるものは、肉体なのか魂なのか?

生死の境界線までもが消えかけた次元に私は立ちすくむ。 

内倉真一郎

アーティストプロフィール

内倉 真一郎 (うちくら・しんいちろう)

 

1981年、宮崎県生まれ。日本写真映像専門学校(大阪)卒業後独立し、現在は宮崎県にて活動。

 

主な個展に『忘却の海』(2022年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、東京)、『私の肖像』(2020年、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY、東京/BLOOM GALLERY、大阪)、『十一月の星』(2018年、EMON PHOTO GALLERY、東京)、『犬の戦士団』・『十一月の星』(2018年、居藝廊G.GALLERY、台湾・台北)、『PORTRAIT』(2017年、BLOOM GALLERY、大阪)など。主なグループ展に『第8回大理国際写真祭』(2019年、中国・大理)、『My Body, Your Body, Their Body』(2019年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第2回寧波市国際写真祭』(2017年、中国・寧波)、『YP』(2017年、清里フォトアートミュージアム、山梨)など。


主な受賞歴に第41回キヤノン写真新世紀優秀賞 (2018年澤田知子選)、 第33回・34回・36回キヤノン写真新世紀佳作 (2010年清水穰選、2011年大森克己選、2013年椹木野衣選) 、第7回EMON AWARDグランプリ(2018年)他多数。

 

作品集に『私の肖像』(2020年、赤々舎刊)のほか、2022年1月からの半年間、『Early works 1: Street』、『Early works 2: Portrait』、『佳子』、『犬の戦士団』、『十一月の星』、『Collection』全6タイトルをKANA KAWANISHI GALLERYより連続刊行

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