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新スペースこけら落とし

『規則と帰属 | Rules, Ascriptions』

オープニング・レセプション

513日(土)18:00 - 20:00

 

19:00-19:30頃、当日在廊アーティストによる作品解説プレゼンテーションを行ないます

■参加作家

マテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチ、マイヤ・タンミ

新津保建秀、藤崎了一、藤元明、安瀬英雄、鈴木隆志

 

■会 場   

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY

 〒106-0047  

東京都港区南麻布2-8-17 THE TUB  

TEL 03-5843-9128

 

■会 期               

2017513日(土)~  701日(土)

12:00-19:00  |  金・土のみ開廊(日〜木・祝祭日休廊)

519日、20日は臨時休廊

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYは、2017年5月13日(土曜日)よりこけら落とし展『規則と帰属|Rules, Ascriptions』を開催いたします。本展覧会では、「規則」や「帰属意識」といった無形の概念を可視化させながら、関係性のなかに宿る価値や存在を現代写真分野で扱うアーティスト7名の作品を、グループ展形式で発表いたします。

 

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マテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチは、1970年スロヴェニア生まれ。普段は見過ごされがちなありふれた場所をさらにありふれた素材で埋めつくすという手法で、様々な都市や自然環境のそれぞれの地域や伝統、歴史の特有性を視覚化させてきたアーティストです。本展では、1999年ヴェネチア・ビエンナーレ、2006年リヴァプール・ビエンナーレ、2010年中国上海万国博覧会スロヴェニアパヴィリオン、2015年別府現代芸術フェスティバル、2016年さいたまトリエンナーレ等様々な機会に発表をしてきた作品を集大成的に展示いたします。

Untitled (pillows)

Untitled (pillows)

2016, archival pigment print on hahnemuhle paper © Matej Andraž Vogrinčič, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Slinky

Slinky

archival pigment print on hahnemuhle paper © Matej Andraž Vogrinčič, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Moon Plain

Moon Plain

archival pigment print on hahnemuhle paper © Matej Andraž Vogrinčič, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

マイヤ・タンミは、1985年ヘルシンキ生まれ。生命の神秘やヒトの倫理観を科学的観点より探り、写真やインスタレーションを用いて扱うリサーチャー/アーティスト。本展では、1951年に子宮頸癌で亡くなったヘンリエッタ・ラックスの腫瘍病変から分離され、株化されたヒト由来の最初の細胞株として不老不死で増殖をつづける「HeLa細胞(ヒーラさいぼう)」を撮影したシリーズを展示いたします。

Day 23379, HeLa Cells

Day 23379, HeLa Cells

from 'White Rabbit Fever' series, 2015, 33 × 22 inches, archival pigment print, © Maija Tammi, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Day 23382, HeLa Cells

Day 23382, HeLa Cells

from 'White Rabbit Fever' series, 2015, 33 × 22 inches, archival pigment print, © Maija Tammi, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

installation view

installation view

© Maija Tammi, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

新津保建秀は、1968年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(油画研究室)。本展では、近年取り組んできた身体性と時間への関心から制作された作品群より、写真作品とドローイングを展示します。展示される写真作品ではファッション写真が撮影される場において偶発的に集合し離散していく、デザイナー/モデル/スタイリスト達の身体性を抽象化し、コラージュすることが試みられています。

Writtenafterwards

Writtenafterwards

2016, diptych lightjet print in frame © Kenshu Shintsubo, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Writtenafterwards

Writtenafterwards

2016, diptych lightjet print in frame © Kenshu Shintsubo, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

藤崎了一は、1975年大阪生まれ、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。素材や現象等の根源的な事物を純粋に抽出するアーティストとして、本展では油性と水性の液体が刻一刻と変遷する様子を捉えた写真作品《colored oil》シリーズを展示いたします。

藤元明は、1975年東京生まれ。FABRICA(イタリア)在籍後、東京藝術大学大学院デザイン研究科修了。「エネルギー」「社会」「象徴化」などをテーマに、社会現象を視覚化させる作品をメディウム問わず発表をしており、本展では、日々暮らす都市を移動中に撮りためた映像を上下左右鏡面反転させ、滾々と無限に泉が涌き上がるかのように更新されていく都市風景の写真作品を発表。都市空間に生じた時間的・物理的隙間を芸術空間として立上がらせる「ソノ アイダ」を主宰。

 

Fountain_moment_001

Fountain_moment_001

2016, archival pigment print on plexiglas, 715×1229mm  © Akira Fujimoto, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Fountain

Fountain

2016, archival pigment print on plexiglas, 715×1229mm  © Akira Fujimoto, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

安瀬英雄は、コンセプチュアルな作品を写真・彫刻・絵画で発表しているアーティスト。本展では、東日本の商用周波数である50Hzの光をiPhoneカメラで捉えるときに生じる縦縞のフリッカー現象を日々撮りためている作品群《Stripe (50Hz)》シリーズの最新作を展示し、2014年4月1日より制作開始している本作を3年間の時間的厚みのなかから抜粋し発表いたします。

鈴木隆志は、2008年慶応義塾大学理工学部及び 2010年東京大学情報学環先端表現卒業。在学中は画像処理による時間軸を含めた動作解析の研究や、音・振動・映像・センサー等を総合的に用いたパブリックアートの研究を行い、現在は無意識裡におこなわれる人間の嗜癖行動をテーマに作品制作。本展では、エポキシ樹脂を表面に落として部分的にコーティングし、その後プリントを有機溶剤で融かすことで樹脂で覆われている箇所以外の部分が白く消された、《Potograph》と題したディプティック写真シリーズの新作を発表。写真の複製性を逆説的に利用した複製不可能な対作品を展示いたします。

Potograph series

Potograph series

2015-2017, type c print, epoxy resin ©Takashi Suzuki, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Potograph series

Potograph series

2015-2017, type c print, epoxy resin ©Takashi Suzuki, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Potograph series

Potograph series

2015-2017, type c print, epoxy resin ©Takashi Suzuki, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

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是非とも本展を通し、規則性や帰属意識がもたらす無形の価値に焦点を当てながら、ひとつひとつのものや一人一人の人間には見出だされない価値や存在が、各々の関係性のなかで可視化されていく7 者7 様の表現をご体感頂けましたら幸いです。

アートハブ「THE TUB」オープンのお知らせ

弊廊のオープンと共に、南麻布2丁目鳥海ビル1階はアートハブ「THE TUB」としてスタートいたします。建築設計を軸とする「Makoto Yamaguchi Design」や、現代美術写真専門ギャラリースペースとして「KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY」が入居し、アートやフォトグラフィー関連の専門書籍販売スペースも設けられますので、是非併せましてご期待ください。

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