新スペースこけら落とし
マテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチ個展
『熨斗瓦』
オープニング・レセプション
4月22日(土)18:00 - 20:00
■会 場
KANA KAWANISHI GALLERY
〒135-0021 東京都江東区白河4-7-6 白河和楽ビル1F
※協力:
PARADISE AIR
日之出工業株式会社
緑窯業株式会社
■会 期
2017年 4月 22日(土)~ 6月 10日(土)
12:00-19:00 | 日・月・祝祭日休廊
※5月1日・2日、18日〜20日は臨時休廊
▼ギャラリートーク
『地域とアートの可能性』
—サイトスペシフィックアートが育むものを考える—
日 時: 4月22日(土)17:00〜18:00 ※トークイベントは延長の可能性もございます
登壇者: 芹沢高志氏( P3 art and environment 主宰 )
小澤慶介氏(アートト代表/キュレーター)
マテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチ(アーティスト)
参加方法: 予約優先(ご予約フォーム)/参加無料
着席定員: 30名
Untitled (Noshi Gawara)
2017
© Matej Andraž Vogrinčič
courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
KANA KAWANISHI GALLERYは、2017年4月22日(土曜日)より清澄白河の新スペースへの移転こけら落とし展覧会として、マテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチ個展を開催いたします。
1990年代初めから都市や自然環境の中でサイトスペシフィックな作品制作を行なってきたヴォグリンチッチは、普段は見過ごされがちなありふれた場所をさらにありふれた素材で埋めつくすという手法で、それぞれの地域や伝統、歴史の特有性を視覚化させてきました。これまでに1999年ヴェネチア・ビエンナーレ、2006年リヴァプール・ビエンナーレ、2010年中国上海万国博覧会スロヴェニアパヴィリオン等で作品発表を行なうなど、国際的な評価を高めています。
日本国内では、2015年別府現代芸術フェスティバルの展示会場が、米や油、砂糖などを扱っていた商店の倉庫跡であったことから構想し、夥しい量の角砂糖を積み上げる荘厳なインスタレーションを発表。さいたまトリエンナーレ2016では、ひとつひとつに固有性を持たせた1000個の枕をメイン会場中庭に配置するインスタレーションを行ない、「未来を夢みる」という芸術祭テーマと東京のベッドタウンとして息づくさいたま市の姿を見事に視覚化させました。
今回KANA KAWANISHI GALLERYでの初個展では、新スペース物件が旧空手道場であったという由来に着想を得たサイトスペシフィックインスタレーションに滞在制作で取り組むと共に、ストリートアート分野で最も影響力のある国際芸術祭のひとつであるFestival d'Aurillacに招聘された際に制作した自身初の映像作品を初公開いたします。
清澄白河エリアに拠を移し、今後様々な国内外の現代美術作品を紹介していくギャラリーの基点となるこけら落とし展覧会として、初めて海外作家を招聘し滞在制作を行なうこのたびの機会を、是非ともお見逃し無くご高覧頂きますようお待ち申し上げております。
2016 | archival pigment print on hahnemuhle paper | © Matej Andraž Vogrinčič, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
2015 | archival pigment print on hahnemuhle paper | © Matej Andraž Vogrinčič, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
2016 | archival pigment print on hahnemuhle paper | © Matej Andraž Vogrinčič, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
© Matej Andraž Vogrinčič
courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
マテイ・アンドラシュ・ヴォグリンチッチ
1970年、スロヴェニア・リュブリャナ生まれ。同在住。1990年代初めから、都市や自然環境の中でサイトスペシフィックな作品制作を行う。普段は見過ごされがちなありふれた場所をさらにありふれた素材で埋めつくすという手法で、それぞれの地域や伝統、歴史の特有性を視覚化し、国際的な評価を得てきた。地域のコミュニティとの直接的なやりとりから作品制作を行う。主な作品発表に、1999年ヴェネチア・ビエンナーレ、2006年リヴァプール・ビエンナーレ、2010年中国上海万国博覧会スロヴェニアパヴィリオンなど。
ギャラリートーク
ゲスト登壇者
■ 芹沢高志(せりざわ・たかし)
1951 年生まれ。P3 art and environment 主宰。
神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計画に参加したことから、89 年にP3 art and environment を開設。99 年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアートや環境関係プロジェクトを展開。「とかち国際現代アート展『デメーテル』」総合ディレクター(2002 )、「アサヒ・アート・フェスティバル」事務局長(2003≠2016 )、「横浜トリエンナーレ2005 」キュレーター、別府現代芸術フェスティバル2009Ø2012Ø2015 「混浴温泉世界」総合ディレクター、「さいたまトリエンナーレ2016」ディレクター。著書に『この惑星を遊動する』『月面からの眺め』、訳書にバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』、エリッヒ・ヤンツ『自己組織化する宇宙』ほか。
■ 小澤慶介(おざわ・けいすけ)
1971 年生まれ。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ現代美術理論修士課程修了。
NPO 法人AIT (エイト)に15 年在籍した後、2016 年6 月、清澄白河にアートスクールとヨガクラスを行うアートトを開設。近年では、十和田市現代美術館で開催された「十和田奥入瀬芸術祭 SURVIVE この惑星の時間旅行へ」(2013 )や「そらいろユートピア」展(2014 )などのキュレーターを、また森美術館の「六本木クロッシング2016 展:僕の身体、あなたの声」(2016 )では共同キュレーターを、さらに「富士の山ビエンナーレ2016 フジヤマ・タイムマシン」(静岡市、富士市、富士宮市、2016 )ではディレクターを務めた。
現在、法政大学非常勤講師、Asian Art Award supported by Warehouse TERRADA ディレクターを兼務している。
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