片桐飛鳥個展『Multiverse』
オープニング・レセプション
9月30日(金)17:00 - 19:00
■会 場
KANA KAWANISHI GALLERY
東京都港区南麻布3-9-11
■会 期
2016年9月30日(金)~ 10月29日(土)11月5日(土)※会期延長
12:00-19:00 | 日・月・祝祭日休廊
登壇者: 大栗博司氏 × 片桐飛鳥
日 時: 9月30日(金)19:30 - 21:00
登壇者: 横山順一氏 × 片桐飛鳥
日 時: 10月29日(土)15:00 - 16:30
登壇者: 小林美香氏 × 片桐飛鳥
日 時: 10月29日(土)17:00 - 18:30
参加費:各回1000円 (2回聴講:1500円 3回聴講:2000円)
2011-2016, type c print, 39.6 x 39.6cm © Asuka Katagiri, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
2011-2016, type c print, 39.6 x 39.6cm © Asuka Katagiri, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
Light Navigation #247, 2011-2016, type c print, 39.6 x 39.6cm © Asuka Katagiri, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
KANA KAWANISHI GALLERYは、2016年9月30日(金曜日)より、片桐飛鳥個展『Multiverse』を開催いたします。 光をそのままにフィルムで撮影した「Light Navigation」シリーズ等で知られる片桐は、アメリカ・サンタフェで2011年に開催以来5年振り、国内においてはP.G.Iで2005年に開催された「Light Navigation」以来、実に11年振りの個展開催となります。
* * *
代表作「Light Navigation」は、宇宙空間を経てようやく地表に届いた太陽の光を直感を指標に、そのままフィルムに留める形で撮影されます。不思議なグラデーションのみで画面が構成された抽象的な図形は、1点1点を眺めていくと時間を忘れて引き込まれていくかのようです。
また本展では、「Light Navigation」シリーズに並行し作家が数年間掛けて取り組んできた他シリーズの新作も展示予定です。シリーズの域を超えた作家の全体像を体感することで、展覧会名の『Multiverse』が示すように、ひとつの認識・解釈に留まることなく全ての可能性をも含めた揺らぎある唯一の姿が体感できることでしょう。是非皆さまのご来廊をお待ちしております。
2007-2016, type c print, 39.6 x 39.6cm © Asuka Katagiri, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
2007-2016, type c print, 39.6 x 39.6cm © Asuka Katagiri, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
Light Navigation #212, 2007-2016, type c print, 39.6 x 39.6cm © Asuka Katagiri, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
■ステートメント
宇宙は唯一の存在Universeではなく、たくさんの宇宙Multiverseへ。
「Multiverse」は1981年に宇宙物理学者の佐藤勝彦氏とアラン・グース氏によって、
同時期に提唱されたインフレーション宇宙論で示された宇宙観です。
たくさんの宇宙と、
私たちの宇宙が生まれたとき空間を満たしていた光を、
写真で構成します。
私たちの宇宙は、
生まれて数十万年間、
全ての物質が激しく輝いていました。
闇はあとから生まれたのです。
新作は闇も含めようとしています。
身体がある状態になると、
それまで見えなかったものが見えてくることがあります。
見続けることによって、はじめて見えてくることがあります。
片桐飛鳥
※補足
インフレーション理論が注目されるようになったのは、
理論の予測と観測結果で10万分の1の精度で一致したことがあります。
宇宙はどうやらたくさんあるようです。
佐藤勝彦氏(現在、日本学術振興会学術システム研究センター所長)とは、
以前、東京大学の研究室で光や時空やブラックホールなど、
刺激的なお話を質問を交えながら伺いました。
その後「宇宙と光」にまつわるトークを、
吉岡徳仁さんディレクション21_21「セカンド・ネイチャー」展で、
ご一緒させていただきました。
会期中に、光と宇宙にまつわる超弦理論や(たくさんの宇宙と光や、)
人が見ること、写真のこと、光のことをテーマに、トークイベントも予定しています。
片桐飛鳥 プロフィール
1971年、東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。流行通信社を経て、1996年より独立。光をそのままにフィルムで撮影した「Light Navigation」シリーズなどで知られる。主な個展に『Light Navigation』(TAI Gallery/サンタフェ、アメリカ/2011年)、『Light Navigation』(P.G.I/東京/2005年)、『kuon+』(P.G.I/東京/2003年)。主なグループ展に『セカンド・ネイチャー』(21_21 DESIGN SIGHT/東京/2008年)、『光と影-はじめに、ひかりが、あった』(東京都写真美術館/東京/2005年)等。作品集『Light Navigation』(ADP/2007年)。パブリックコレクションにサンフランシスコ近代美術館、ニューメキシコアーツ等。